こんにちは、hiyokoです。
今回は、私が歯科衛生士として初めて就職した歯科医院のお話をしたいと思います。
結果的にこの歯科医院を私は半年という短い期間で退職する事になりましたが、全く後悔していません!
私は歯科衛生士になる前も色々と職を変えて生きてきたので、これ以上転職をすると職歴にキズが付くと思っていました。
しかし、職歴を守る前に自分のメンタルを守る事の方が大事です!
そう思わせてくれた本当にあったエピソードをお話ししていきます。
この話は歯科医院だけではなく、色んな会社やコミュニティでもありえるとは思います。
が、ほぼネタなんじゃない!?と思うような話でもありますので、最後まで読んで頂けたら嬉しいです。
感想はコメント欄にお願いします!!
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歯科衛生士の私が転職を決意した話
就職活動から内定をもらうまで
歯科衛生士の新卒の就職活動は、国家試験受験前の秋から冬にかけて行います。
歯科衛生士不足は続いており、就職活動は面接の時点でだいたい内定が決まってるようなものでした。(もちろん歯科医院によりますが。。。)
私は社会人経験もアリ、年齢も現役の新卒の子に比べると結構上になるので、就職活動は慎重に行いました。
今までの社会人経験が活かせる歯科医院を探していたところ、A歯科医院に応募してみようと思いました。
A歯科医院は、自費治療をメインに行っておられ、メンテナンスも担当制でした。
更に私が就職活動をしていた時期にホワイトニング専門店をオープンされており、幅広く勉強ができると感じました。
見学に伺うと、社会人経験のある歯科衛生士を望んでいたそうで、院長と奥様と私とのマッチングはバッチリでした。
院長夫婦にとても気に入られ、面接したその場で内定を頂きました。

奥様も、私と同じで大学卒の社会人経験ありの歯科衛生士でした。
院長は私の卒業校の先輩という共通点もあり、会話が弾んだことを覚えています。
ホワイトニングサロンに配属
社会人経験を活かしてほしいという事で、新卒でありながらホワイトニング専門店に配属になりました。
そこでの業務は、歯科衛生士学校で学んだものとは違い接客業務がメインでした。
きちんとマニュアル化されており、最初の1か月でマニュアルを覚えて欲しいと言われました。
毎日、分厚いマニュアルを読み漁って勉強しました。
また、A歯科医院は毎日院長に日報を提出しなければいけなく、新人の私は1日何を学んだのかを事細かに書くことを求められ、家に帰ってからくつろぐ時間もなく日報を書いてました。
ホワイトニング専門店は、エステのような空間でアロマの香りが漂い、自分が歯科衛生士だという事を忘れてしまいそうでした。
歯科衛生士業務の勉強をしたいと歯科医院の方に異動


施術も全くしたことがなく、ホワイトニングサロンで受付業務を行い1か月半が過ぎました。
同期の歯科衛生士たちがどんどん経験を積んでいく中、私は歯科衛生士業務をしていない事に不安を覚えました。
歯科衛生士としての経験を積みたいと院長に申し出てみたところ、歯科医院の方で歯科衛生士業務の勉強をさせて頂ける事になりました。
私と入れ替わりでホワイトニングサロンに異動したのが、歯科医院の方で歯科助手として働いていたナオさん(仮)です。
ナオさんはホワイトニングサロンの方に行きたかったそうで、喜んでいたのを覚えています。
と同時に、ホワイトニングの方で働いていた歯科衛生士のマッチ先輩(仮)に、歯科医院の方にいったら歯科衛生士のハチ子さん(仮)には気を付けた方が良いと忠告されました。



キターーーーーー!人間関係!女子社会!って感じですね。
私が異動してからホワイトニングサロンで起こっていた事
当時院長は、ホワイトニングの方を何とか成功させたいという思いが強く、スタッフの教育のために奥様同席の面談をマメに行うようになっていました。
その面談後から、ホワイトニング受付のナオさんの様子が明らかにおかしくなって行きました。
すごく明るかったナオさんの顔から笑顔は消えました。
私は心配になり彼女をご飯に誘ったところ、泣きながらリストカットの傷を見せてくれました。
その原因は、面談で奥様に「何のために生きているの?」と言われた事だそうです。
当時、ホワイトニングの方の経営もあり院長夫婦はピリピリしていました。
ナオさんは頑張り屋さんでしたが接客が奥様の気に入るものではなかったようで、結構厳しく注意を受けていたそうです。
奥様について私が実際に働いてみて感じていた事は、気が強くてパワハラ気質で、院長を尻に敷いているという事です。
実は、私も奥様に「何のために生きているの?」と同じ質問をされました。
どういう意図で言われた質問なのかわからなかったですが、受け取る側の事を無視した酷い質問だなと思ってました。
その後、ナオさんは退職していきました。
当時院長夫婦は、ホワイトニングサロンの方に力を入れていたので、歯科医院の方はほぼ任せっきりといった感じでした。



にしても、奥様のパワハラ気質にビックリでした。
「奥様の意見は絶対」の院長ももちろんセットでパワハラ・モラハラまがいな言葉は言ってました。
A歯科医院では、院長夫婦は絶対的でそれに従うのが当たり前でした。
今のご時世だと音声録音されて晒されたらアウトでしょうね。
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歯科医院移動後に院長から課せられた課題
歯科衛生士の経験をするために異動した歯科医院の方には、歯科衛生士が2名いました。
パート主婦のヨーコさん(仮)と、年齢が1つ上のハチ子さんです。
歯科医院の方でも院長への日報は先輩の歯科衛生士も含め全員が書いていました。
私は新人という事で、自分がついた症例全て事細かに書くように指示されました。
毎日日報の為に必死でメモを取り、家に帰って思い出しながら全症例を書いてました。
正直、歯科衛生士学校での実習時の記録でさえ1日に2症例だったので、働きながらの日報は私には苦行でしかなかったです。
それでも、真面目に毎日きっちり日報を書いて提出していたので院長からの評価は頂いていたと感じています。
この毎日のスタッフから院長への日報が、のちのち私を苦しめる事になるのです。。。
1つ年上の歯科衛生士ハチ子さん
さて、歯科医院にいる1つ年上の歯科衛生士のハチ子さんですが、私が入社する前から私の情報を院長夫婦から聞いていたようで、
「hiyokoさんのことは、院長も奥様も『すごいイイ人が来る』って喜んでたよ。私も楽しみにしてたよ。」
というような事を言われました。
事前にハチ子さんには気を付けた方が良いと言われていたのもあり、その時点でちょっと怖い印象を持ったのを覚えています。
マッチ先輩から聞いた情報ではハチ子さんは、実は以前にA歯科医院を一度退職しており、私の就職する一年ほど前にまた戻って来たのだそう。
1回目の退職理由は、人間関係のもつれだったそうです。
ホワイトニングの受付を代わってくれたナオさんの事を嫌っており、ナオさんへの嫌がらせもあったそう。
それから、ハチ子さんは私の個人的な情報を根掘り葉掘り聞いてきました。
答えられる事は当たり障りなく答えていきました。



当時私は恋人もおり、学歴が4年制大学卒業で、社会人経験があり、院長夫妻に気に入られているということで、ハチ子さんに「hiyokoさん凄いなぁ。羨ましい。」と何回も言われていたことを覚えています。
A歯科医院は朝礼発表やミーティングや勉強会もマメにあります。
私はそういった場での発言も一生懸命こなしていました。
人間関係も無難にこなしていたと思っていたのですが、、、、
ある日院長の態度が変わった


ある日院長から「昼休みに先輩に色々と教えてもらって、どんどん成長する機会を自分で作っていきなさい」と言われました。
お昼休みになると他の2人の歯科衛生士は一旦自宅に帰るので、私は昼休みに1人で練習をしていたのですが、1人では限界があるのは感じていました。
そこで、院長の指示で正社員であるハチ子さんにお昼休みに指導をお願いする事にしました。
ハチ子さんはちょっと嫌そうに、そしてめっちゃ上から「良いけど、時間守ってな!」と言いました。



こえーわ!!ハチ子パイセン圧スゲーわ!!
その辺りから、ハチ子さんは私の事を監視するようになりました。
監視はしていてもフィードバックを頂けるわけでもなく、ただ私を睨みつけるような感じだったので恐怖でしかありませんでした。
そして院長の態度が少しずつ変わっていきました。
「私が仕事にやる気がない」
「もっと積極的になるように」
「日報は素晴らしく書けているのに、どうして仕事が出来ないんだ」
「ハチ子さんはhiyokoさんの事をすごく心配している。」
と何度も院長室に呼び出され、言われました。
その時に
「こんなに何度も院長室に呼び出した人なんていない。」とまで言われるように。。。
正直、パワハラですよね。。。
でも個人医院の院長は社長であり院長がルールです。
それも理解はしていたので、院長の言葉を素直に受け止めていました。
ハチ子さんが裏でしていた事


夏の暑い日の事、予約にキャンセルが出たため医院に患者様がいない時間が有りました。
そういう時間は、積極的に医院の掃除を行うのがルールでした。
暫く窓掃除がされていなかったので、私は窓掃除をするとハチ子さんとヨーコさんに伝えました。
ヨーコさんはとても気さくで話しやすい人だったので、
「今日は日差しが強いから日焼けしないようにカーディガン着て怪しい人になって行きますね。」といった会話をヨーコさんにして窓掃除に出かけました。
ハチ子さんにも多分その会話は聞こえてたと思います。
そして、汗だくになりながら窓掃除を終わらせてまた仕事に戻りました。
その何日か後、突然院長に呼び出されこう言われました。
院長:「日に焼けるのが嫌だから、窓掃除がしたくない」って言っていたそうだね。
hiyoko:そんな事言ってません。窓掃除もしっかり行いました。
院長:事実そういう報告があった。そう思わせるような態度をとったhiyokoさんが悪い。勤務態度も良くないと聞いている。
院長から言われた「そう思わせるような態度をとったhiyokoさんが悪い」という言葉を聞いた瞬間、今院長に何か言ったとしても、何も信じてもらえず全て言い訳に聞こえてしまうだろうと思い、それ以上は何も言えませんでした。
院長の話を聞いてみると、どうやらハチ子さんの日報に私の事がたくさん書いてあるようでした。
院長は、「ハチ子さんは私の事をすごく心配しているし、医院の事もhiyokoさんの事もよく考えてくれている。」
とハチ子さんの事を評価している感じでした。
次の日、悪い気はしたのですが昼休みにハチ子さんの日報を確認する事にしました。
日報は個人でファイリングはするものの、まとめて保管しているので誰でも手に取ることが出来ます。
その日報を見てビックリ!ありもしないことが毎日のように書かれて院長に提出されていたんです。
覚えているのは、
「hiyokoさんがアシストに付いていた患者様に、『あなた(ハチ子)のアシストが一番安心だからあなたに代わって欲しかった』と言われた。hiyokoさんは患者様に不安を与えているので、私がしっかりフォローしていきたい。」



基本的にハチ子さんはずっとメンテナンスの予約があるので、そもそもアシストに付くことはない。いつ患者様と話したのか謎。
「いつになったら、歯科衛生士として仕事を任せられるのか見ていて心配になる。手が空いた時にメンテナンスを見学に来るわけでもない。見学に来てもどこを見ているのかわからないし見学している態度ではないので、どのように指導したらよいのか悩んでいる。」



ハチ子さんの所に見学に行ったら、まずバキュームを持たせてくれない。
ハチ子さんの頭で陰になって施術部位が真っ暗だったのでライトの位置を変えたら患者さんに聞こえる声で「もー。その位置が1番見やすかったのにー」とイラつかれる。
結果何もせずに見ている事しかできなかったです。
見学する態度に対して指導を受けた覚えは一度もありません。
こういった事が、毎日毎日院長宛てに綴られていました。
院長も、歯科衛生士業務には一切口を出さずに治療が終わるとすぐに院長室に籠ってしまうので、現場の様子など知らないという現実がありました。
院長はハチ子さんが書いた事をそのまま信じ、医院の為に熱心に指導してくれていると思い、ハチ子さんに強い信頼を寄せるようになっていったのです。
そしてハチ子さんは毎日ありもしない事を報告し、少しずつ院長の信頼を得ていき印象操作に成功しました。
私は院長夫婦から「仕事のできない勤務態度の悪い人」というレッテルを貼られてしまい、何度も面談でパワハラを受けました。



毎日頑張って夜も残って残業して勉強していたのに、何一つ評価されない。
それは、院長夫婦が現場を見ていないという現実と、ハチ子さんによる印象操作によって作られたものでした。
私のメンタルは疲れ果てていきました。
このままじゃダメだと思い、私は衛生士学校の恩師に相談をし「退職」を決意しました。
退職する日のエピソード


退職する日がやってきました。
今日1日頑張ればこの苦しみから解放されるので、気持ち的にはすごく楽に仕事をすることが出来ました。
診療が終わった後、スタッフ全員集まるように指示がありました。
「私が今日で退職だからわざわざこんな時間作ってくれたのだろうか?」なんて呑気なことを考えながら集合場所に行きました。
そこには、院長夫婦と涙目のハチ子さんが立っていました。
全く何が起こっているのか把握できないまま、全員が揃うまで重い空気が流れていたことを覚えています。
全員が揃って、奥様が話し始めました。
「実は、今日ハチ子さんの飲んでいたペットボトルの水の中に洗剤のようなものが入れられていました。ハチ子さんはとても傷ついています。犯人を捜すつもりはないですが、今後このような事が起こらないように皆さんにお伝えする事にしました。hiyokoさんが最後の日にこんなことを話す事になってしまい、とても残念に思います。」
との事でした。



明らかに最後の言葉いらんでしょ!?
その言い方をするという事は、奥様は私の事を犯人だと疑ってるの?
ハチ子さんに何か言われたのだろうな。
この人たちは、最後の最後まで私を疑ってかかってるんだなと思いました。
もちろん、身に覚えのない事です。
なので、私も他のスタッフ同様に黙っていました。
この事件はハチ子さんの自作自演かもしれませんし、本当に医院の誰かが洗剤を入れたのかもしれません。
私はそのまま、退職をしたのでその後どうなったのかはわかりませんが、もしかしたら私が犯人という事になっているかもしれませんね。
最後、ハチ子さんに「お世話になりました」と言いに行くと
目も合わせず、「お疲れさまでした」と言い放って逃げるようにハチ子さんは去っていきました。
もう二度とこの医院には関わりたくありません。
まとめ
こうやって記事にしてみると、テレビで映像化して放送できそうですよね。
後から考えたら、ハチ子さんサイコパスなのでは?なんて思ったり。
個人経営の歯科医院ような小さなコミュニティでは、誰かに影響を与えると一瞬で広まってしまいます。
そして、影響力を持っている人が絶対的な存在なんです。
戦ってみても、自分に跳ね返ってきて自分の首が締まるだけなので恐ろしいです。
助けてくれる人や手を差し伸べてくれる人がいない場合は、もう生き地獄でしかないです。
そういう時は、逃げる選択肢を持つことが大事です!
私は半年で退職しましたが、よく半年も頑張ったなと自分で自分を褒めてます!!
メンタルやられる前に逃げることも大切だと学んだ経験でした。



奥様には最後の最後まで「社会人として3年は働かないと意味がない、今辞める時ではない」と退職を止められました。
そんなの分っていますよ!!パワハラに3年耐えるメンタルは持ち合わせてなかったんですわ!って感じです。
もしかして奥様もサイコパスだったのかもしれない。。。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
感想はコメント欄にお待ちしています。
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