こんにちは、1型糖尿病のhiyokoです。
今日は1型糖尿病として生活していて注意しなければならない状態「低血糖」についてお話しします。
いち1型糖尿病のブログ記事です。
参考程度にとどめて頂き、ご家族や周囲の方のために、低血糖になった際の対処法は主治医に相談してください!
私は、発病当時は総合病院の口腔外科で歯科衛生士として働いていました。
職場が医療系だったため、私が緊急入院して退院してくるまでに同僚が1型糖尿病についてたくさん調べてくれていて、職場復帰した時の不安な気持ちが楽になりました。
もし、誰かのために少しでも1型糖尿病の知識をと思っているのであれば、この記事がお力になれるとは思います。
\ 私が1型糖尿病になった話はコチラ /
1型糖尿病は、ある日突然膵臓からインスリンが出なくなってしまう病気です。
インスリンが出ないので、私たち1型糖尿病患者はインスリンを外から補充しながら生活しています。
インスリン補充療法を行っていると、注意しなければいけないのが「低血糖」です。
「低血糖」は糖尿病治療において注意して生活していても起こることがあり、正しい理解と対処が必要になります。
この記事では、1型糖尿病患者と低血糖の関係について詳しく解説します。
私自身が1型糖尿病ということもあり、1型糖尿病患者としての低血糖の話を書きます。
基本的に糖尿病の治療で薬物療法(飲み薬・インスリン注射)をされている他の糖尿病の方も低血糖は起こしやすいです。
緊急の際の対処法は同じなので、もし周囲に糖尿病の方がおられるのであれば是非最後まで読んで下さい。
【1型糖尿病】私がもし低血糖で倒れた時に知っていて欲しい対処法
知っておきたい!1型糖尿病と低血糖の関係
糖尿病は簡単に言うと、血糖値が高い状態が続く病気です。
これは、インスリンの不十分な分泌またはインスリンの効果が低下した結果、血糖値が上昇することで引き起こされます。
一方、「低血糖」は、血糖値が通常の範囲よりも低くなる状態を指します。
1型糖尿病患者は、血糖コントロールの為にインスリン注射や飲み薬を処方してもらっているのですが、薬が効きすぎたり、運動や体調など様々な要素が原因で血糖値が正常範囲を下回った場合に「低血糖」が起こります。
正常な血糖値の範囲を下回り低血糖になると、脳などの重要な臓器へのエネルギー供給が不十分となり、深刻な症状や合併症を引き起こす可能性があるので避けたい症状です。
でも私たち1型糖尿病患者は、インスリン補充療法を一生続けていかなければいけないので、常に低血糖のリスクにさらされています。
適切な血糖管理とバランスある食事、定期的な血糖測定は、低血糖の発生リスクを管理するために重要ですが、気を付けていても「低血糖」になってしまうこともあります。
健康な人の正常範囲の空腹時血糖値は70 ~ 109 mg/dLで、食後の正常範囲の血糖値は概ね140 mg/dL未満だぞ!(糖尿病ネットワーク参考)
1型糖尿病の患者は低血糖のリスクを避けるために、血糖値は正常値より少し高めにコントロールしている人が多い印象です。
ちなみに私は80~180 mg/dLを目標範囲に設定してます。
1型糖尿病の激ムズ血糖コントロールについて
さっき糖尿病は血糖値が高い状態が続く病気と言いました。
私も1型糖尿病になって、何も食べていなくてもどんどん上がっていく血糖値にビックリしていました。
インスリンを打っても血糖値が全然下がってこないことがあったり、逆に低血糖になって糖質をとっても血糖値が上がってこなかったりと血糖値のコントロールは上手くいかないのが現実です。
一時は、血糖値に日常生活が左右されるのが嫌になって同じものばっかり食べていた時もありました。
同じものを食べていても食後の血糖値が同じような動きにならない事もあったりで、激ムズなんです。
私が避けられないと感じている血糖値上昇要因はコチラ!
- 歯科治療の局所麻酔、整形外科のステロイド注射
- イライラ・緊張などのストレス
- 生理周期によるホルモンの乱れ
- 喉が痛いなどの体の炎症・体調不良
上記以外にもたくさんの要因があるとは思いますが、今では「何で今日はこんなに高いんだろ?」とあまり深く考えずに、高い時はインスリンを打って「ちょっとくらい高くても低いよりましだ」とサラッと対応できるようになりました。
というか、考えても原因なんてわからない事の方が多いです。
結論!血糖値が安定しない病気だという認識でいます。(個人の感想です)
なので、1型糖尿病の血糖コントロールは激ムズだということを伝えたいです。
低血糖ってどんな症状?
低血糖の症状は人によって違うのですが、一般的な低血糖の症状には以下のようなものです。
血糖値が60より低くなると低血糖症状が出ると言われていますが、これも人それぞれで血糖値が70台で症状が出る時もあったりします。
低血糖で意識がもうろうとしてくると、自分では何もできなくなります。
もし、糖尿病の方が普段と様子が違うと感じた時は、まず低血糖を疑ってみて下さい。
私の経験としては、低血糖の時は話しかけられてもうまく返事が出来なかったり一点を見つめていたりすることがあります。
そこまで酷い低血糖が起こった時は、血糖値が正常に戻ってもしばらく具合が悪い状態が続き辛いという事もご理解して頂けたら嬉しいです。
低血糖の対処法
もし低血糖の症状が現れた場合は、以下の2つのステップで対処しています。
低血糖症状が現れた時、まず血糖値を測って本当に低血糖なのか確認します。
強い低血糖症状が出ている場合は、血糖測定は飛ばしても良いです!
私も付けているのですが、1型糖尿病の患者さんでフリースタイルリブレというセンサーを付けている方がいます。センサーをスキャンするだけで血糖値を測ることができるのでとても便利です。
身近な糖尿病の方の血糖値の測定方法は知っておいた方が、患者側としては安心できます。
ブドウ糖を所持している場合はブドウ糖を10gほど飲ませて15分ほど安静にします。
血糖値が回復しない場合はもう一度ブドウ糖を食べます。
1型糖尿病の患者はブドウ糖やジュース・ラムネなど低血糖になった時に食べるものを携帯しています。
私は、ラムネを持ち歩いています。
私自身が炭酸飲料が無理な人なのですが、コーラやファンタなどの炭酸飲料が血糖値が上がりやすいと家に常備されている方もいますよ。
意識がない、痙攣など危険な状態の時は救急車を呼びましょう
緊急時の対応をカードに記入したものを携帯している方が多いです。
最近では「ヘルプマーク」を付けて裏面に対応や緊急連絡先など書いておられる方もいます。
低血糖を起こしやすい時は?
1型糖尿病の血糖コントロールは激ムズだとお話ししましたが、実は低血糖を起こしやすい時というのがあります。
以下の3つのときには、低血糖に注意してください!
- いつもより食事の量が少ないとき
- 激しい運動をしたとき
- インスリン注射を打ち過ぎたとき
私はウォーキングをしているのですが、ウォーキング前の血糖値は高めにして、マメに血糖値をチェックしながらウォーキングを行っています。
一度、ランニングに切り替えたときに急激に血糖値が下がり始めて、フラフラになって立ち止まった目の前に自動販売機があって助かったことがあります。
その経験から今は、血糖値が下がってきそうなら無理せずにすぐに切り上げて帰宅するようにしています。
低血糖を繰り返すとどうなるの?
低血糖を繰り返すと、低血糖に慣れてしまって重症低血糖になる危険性があります。
重症低血糖とは、自分一人では回復することができない状態(昏睡・けいれんなど)です。
そうなったら、主治医に必ず相談しましょうね!!
私も経験がありますが、血糖値は低血糖をさしているのに症状がない状態を「無自覚低血糖」といいます。
マメに血糖測定ができていれば低血糖に気付くことができますが、低血糖であることに気付けないと、急に昏睡状態になる事もあり、とても怖いです。
家族や身近な人と対処法の共有が大切
激ムズの血糖コントロールをしている1型糖尿病患者にとって、家族や友人などに自身の状況や低血糖のリスクについて理解してもらう事はとても大切な事です。
下記の低血糖チェックシートなど3種類のシートが「知りたい!糖尿病」のHPからダウンロードできます。
低血糖は命に関わることです。
対処法の共有はしておくようにしましょう!!
\ ダウンロードはココから /
まとめ
糖尿病患者にとって低血糖は避けることがなかなか難しいときがあります。
そんな時に、信頼できる人がブドウ糖を差し出してくれたり、ジュースを買いに走ってくれたりすると本当に助かります。
低血糖がおきたら、ブドウ糖などを摂って15分安静にして回復を待ってくださいね。
ただし、血糖値が回復してからも頭が働きにくかったり、体がしんどかたりするのでその辺りまで理解していただけると助かります。
今では5歳の息子も、私が「低血糖だからちょっと休むね」というと理解してくれてます。
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