こんにちは、hiyokoです。
今回は、コーヒーの抽出方法についてお伝えしたいと思います。
コーヒーの抽出方法っていくつ知ってますか?
えっと~
ペーパードリップとエスプレッソ?
あまりよく知らないけどサイフォンとか?
あれ?もっとあるっけ?
知っているようで知らないコーヒーの抽出方法。
どの抽出方法が一番おいしいかなんて、答えは自分のみぞ知る!!これがコーヒーの世界です!!
旅先で入った喫茶店がサイフォンでコーヒーを淹れてくれた!とか、アウトドアで知り合いが不思議なコーヒー器具でコーヒーを淹れてくれたとか。。。
いままで目を付けてこなかった所に目がいっちゃう。
コーヒーの抽出方法を知ることが、美味しいコーヒーを淹れるコツに繋がります!!
この記事を読むと、ちょっとだけコーヒーを見る目が変わりますよ!!
コーヒーの抽出方法を知ればコーヒーの世界はもっと広がる!
透過法と浸漬法
コーヒーの抽出方法は大きく2つに分けられます。
それが「透過法」と「浸漬(しんし)法」です。
透過法
透過法は、コーヒーにお湯を通すことで抽出する方法です。
浸漬法と比べると、短時間でコーヒーを抽出することができるのが特徴です。
代表的な方法は、ペーパードリップ、ネルドリップ、ウォータードリップ(ダッチコーヒー)、エスプレッソです。
浸漬(しんし)法
浸漬法はコーヒーの粉を一定時間お湯に漬け込み抽出する方法です。
透過法に比べて、抽出時間が長くなります。
代表的な方法は、コーヒープレス、サイフォン、イブリック、パーコレーター、エアロプレスがあります。
誰が淹れても安定した味のコーヒーを淹れることができます。
水出しコーヒーも浸漬法の1つです
コーヒーの抽出方法の分類
ペーパードリップ
ペーパードリップは、最も身近な抽出方法じゃないでしょうか。
ドリッパーにペーパーフィルターをセットしてお湯を注ぐことでコーヒーを抽出する方法です。
コーヒー初心者におススメの抽出方法です。
抽出過程でコーヒーの香りも楽しむことができ、自宅で喫茶店風のコーヒーが淹れられます。
使用後はペーパーフィルターごと捨てられるので後片づけも楽です。
【抽出方法】
- ドリッパーとポットを温めておく
- ペーパーフィルターをセットしコーヒー豆(中細挽き)を入れる。分量は10g×人数分が目安。
- コーヒーの粉全体が湿る程度にお湯を注ぎ20~30秒蒸らす
- 中央から円を描いてお湯を数回に分けて注ぐ
スターバックスの動画が、簡潔でわかりやすいので参考にしてみて下さい。(3分41秒の動画です)
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ネルドリップ
ネルドリップは、フランネル素材のフィルターを使った抽出方法です。
ペーパーフィルターと違い繊維が緩いので、コーヒー豆の油分まで抽出でき、滑らかな舌触りのコーヒーが淹れられます。
ネルドリップでは、お湯が布に染み込んでロスするため、ペーパーに比べて1~2割多くお湯を使います。
なので1~2杯抽出するより3杯以上の量を抽出するのに適しています。
コーヒーの粉が細かすぎると、ネルの目が詰まってしまう可能性があるので中挽きから粗挽きが適しています。
ペーパー程簡単ではないが、手技によってコーヒーの持つ味わいを十分引き出すことができるので、中級者から上級者向けの抽出方法です。
ネルフィルターはお手入れに手間がかかりますが、使い込めばこだわりの一杯を淹れることができます。
- 新品のネルフィルターを使用するときは一度熱湯をくぐらせる
- 使用後、洗う際は洗剤は使用しない
- ネルフィルターは清潔な水に浸けて冷暗所に保管し、水は毎日かえる
【抽出方法】
- ネルフィルターは内側外側を流水でよく洗いしっかりと水けをきる。新品の場合は熱湯をくぐらせる。
- 必要量(1人分約10g)のコーヒー粉(中挽き)を入れ、表面を平らにした後スプーンなどで真ん中にくぼみをつける。
- くぼみにポットの口を近づけて、コーヒー粉が漬かるまでお湯を注ぐ。
- 中心から外側に向かって「の」の字を書くように注いで20~30秒蒸らす
- 中央の液面が下がったら、お湯を注ぎ足し4~5回繰り返して完了
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ウォータードリップ(ダッチコーヒー)
お湯で抽出したコーヒーにはない独特な味が楽しめるのがウォータードリップです。
オランダ人が考案したことからダッチコーヒーともいわれています。
コーヒーのエキスを6~8時間かけて抽出するので独特のまろやかさが特徴です。
抽出時間はかかりますが、作り方が簡単で作り置きも出来るのが嬉しいポイントです。
ウォータードリップは、焙煎の度合い、水の量、抽出時間のバランスによって味が左右されます。
浅煎りや中煎りの豆だと酸味が強くなってしまうので、深煎りの豆を使うのがおススメです。
【抽出方法】HARIOポタの場合
- 細挽きのコーヒーの粉をアルミフィルターに入れる(1人分約10g)
- 水出し用のアルミフィルターをセットし、タンクをドリッパーの上にのせる
- タンクに水を入れる(1人分約140㏄)
- 調節コックを開く。抽出時間は6~8時間。
※ ホットで飲む場合は、酸化を防ぐため直火ではなく湯煎で温めると良いです
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マキネッタ(直火式エスプレッソ)
イタリアでは直火式エスプレッソメーカーのことをマキネッタと呼んでいます。
エスプレッソは直火式とマシンを使う方法の2種類あります。
直火式は器具がマシンより安く、コンパクトで収納場所を取らず手軽で使いやすいです。
上下2つのポットの間にコーヒーの粉を入れるフィルターがあり、下のポットに水を入れて火にかけると、お湯がフィルターを通ってコーヒーを抽出しながら上のポットに上がってきます。
高温の蒸気を利用して短時間で抽出するので、まろやかなコクと苦みが特徴です。
コーヒー豆は、深煎りのものを極細挽きにして使用します。
フィルター部分が金属なので、よく洗いさえすれば何度でも繰り返し使えます。
【抽出方法】
- 器具の上下を外し下のポットにメモリに従い水を入れる
- 上のポットのフィルターホルダー部分に15gのコーヒー粉を入れ、メジャーカップの底で粉の表面を軽く押さえて平らにならす
- 下のポットにフィルターをセットして上のポットをしっかりとねじ込む
- コンロにのせ強火で一気に沸騰させる(金網を敷いて行う)
- お湯が上のポットに上がり始めたら(シューっという音がしてスチームが噴出してくる)中火にし、スチームの音がしなくなってコーヒーが全部上がったら火からおろして泡が消えないうちに素早くカップに注ぐ
\ 自宅で気軽にエスプレッソが楽しめる /
エスプレッソマシン
エスプレッソマシンを使って蒸気の圧力で抽出したコーヒーは、独特の強い香りと酸味、苦味を持つエスプレッソになります。
ネルドリップの約4倍の速さで抽出されるので、意外にもカフェイン含有量は少ないのが特徴です。
エスプレッソ1ショット(約30㏄)に含まれるカフェイン量は約60㎎です。
ドリップコーヒー1杯(150ml)に含まれるカフェイン量は90mlになります。
使用するコーヒー豆は深煎りで、挽き具合は粉状の極細挽きにします。
淹れたては熱湯が一気に噴出して抽出されるため表面に滑らかで細かい泡(クレマ)が浮かびます。
マキネッタ(直火式エスプレッソ)ではこのような泡は立たないです。
完璧なエスプレッソショットは「クレマ」「ボディ」「ハート」の3層からなります。
\ 自宅で本格的にエスプレッソを入れるなら /
サイフォン
サイフォンはバキューム法(真空ろ過法)という蒸気圧を利用してコーヒーを抽出します。
下のフラスコに入れた水が沸騰して、上のロートに上がってコーヒーの粉と混ざり合い、下の火を止めて温度を下げると、抽出されたコーヒーが下に戻ってきます。
ドリップコーヒーのように手技を求められず、ブレのないコーヒーを淹れることが容易にできますが、基本的に高温で抽出するので苦味が出やすいのが難点です。
粉の種類や分量をマニュアル化すれば、誰でも一定の味わいのコーヒーが淹れられます。
\ 自宅でサイフォンでコーヒーが淹れられます /
パーコレーター
パーコレーターは循環式のコーヒー抽出器具です。
加熱できるポットの中に、コーヒー粉を入れるバスケットが入り、蒸気圧で湯がポットの中を循環してコーヒー粉を通過することによって抽出されます。
火にかけておくと、勝手に循環を繰り返しコーヒーが抽出されるので、アウトドアに向いています。
火にかけすぎるとコーヒーが出すぎてしまうので、自分好みのコーヒー粉の量と抽出時間を覚えておくといいです。
\ パーコーレーターはアウトドアにおススメ /
イブリック(トルコ式コーヒー)
イブリックとは、トルコ式コーヒーを淹れる時に使う専用のポットの事をいいます。
コーヒー粉を水から煮だし、粉をこさずに上澄みを飲みます。
高温で短時間煮だすので、浅煎りや中煎りのコーヒー豆だと渋みが出やすく、深煎りの豆ならスッキリとした苦味が味わえます。
【抽出方法】
- イブリックにコーヒー粉(極細挽き)を入れ、水を入れる。(コーヒー粉約5g×人数分、水60㏄×人数分)
- 中火にかけながらスプーンでかき混ぜる。火加減は火こぼれしない程度で。
- 泡立ってきたら火から離して軽くゆする。同じことを3回繰り返す。
- 煮だしたコーヒーをカップに注ぎ、2分ほど待って粉が沈んだら上澄みを飲む。
飲み終わったら、ソーサーをカップにかぶせてひっくり返し、カップの底に残った粉の形で運勢を見るコーヒー占いができます。
\ イブリックは別名「ジェズベ」と言います /
コーヒープレス
コーヒープレスは、手軽にコーヒーが淹れられるコーヒー器具です。
ポットにコーヒー粉を入れてお湯を注ぎ、一定時間置いた後フィルターを押し込んで抽出します。
コーヒー粉が熱湯に触れている時間が長いので、豆に含まれる油分や風味などがダイレクトに出やすく、コーヒー豆の個性を感じることができます。
コーヒープレスで淹れたコーヒーは表面にうまみであるコーヒーオイルが浮きます。
【抽出方法】
- コーヒー粉(粗挽き)を入れる。180mlに対し約10g。
- お湯を注ぎ、軽くかき混ぜる。
- 蓋をしてタイマーを4分にセットする。
- タイマーが鳴ったらフィルターをゆっくり押し下げて完成。
エアロプレス
エアロプレスは2005年にアメリカで誕生した、新しいコーヒー器具です。
見た目は注射器のような形をしており、空気の力を利用してコーヒーを抽出します。
コーヒー粉の量や挽き具合、お湯の量などで様々な味わいのコーヒーが抽出できすので自分好みのレシピを見つけるのも楽しみの一つです。
高度な手技も必要ない為、抽出手順を守れば安定したコーヒーを淹れることができます。
【抽出方法】
- フィルターキャップにペーパーフィルターをセットしお湯で湿らせる
- フィルターキャップをチャンバーにセットしマグカップやサーバーの上にのせる
- コーヒー粉(中細挽き)を17g入れる。
- お湯を170g注ぎ、パドルで10回ほど攪拌する
- チャンバーにプランジャーを差し込み20秒待つ
- 一定のスピードでゆっくりプレスする。空気の漏れ出す音がしたら抽出終了。
クレバーコーヒードリッパー
クレバーコーヒードリッパーとは、2009年に台湾で誕生した透過法と浸漬法とを合わせたドリッパーです。
底に弁が付いており、テーブルなどの平らな場所では弁は閉じたままですが、カップやサーバーに置くと弁が開く仕組みになっています。
ペーパーフィルターとコーヒー粉をセットしお湯を注ぐと、ドリッパー内でコーヒー粉がお湯に浸り、抽出できたタイミングでコーヒーを落とすことができます。
味わいとしては、一定時間漬け込まれているのでやや苦味が強いコーヒーになります。
そして漬け込んだ後にペーパーフィルターでろ過するため、余分な油分が取り除かれスッキリとした味わいが特徴です。
ペーパードリップのような手技がいらないので、手順を守ればいつも同じ味わいのコーヒーを淹れることができます。
【抽出方法】
- クレバーコーヒードリッパーにペーパーフィルターとコーヒー粉(中細挽き)をセットする(1人分約10g)
- 平らなテーブルなどの上でお湯を注ぐ(湯温は96℃推奨)
- 蓋をして3~6分蒸らす(お好みで時間は調節)
- サーバーやカップにセットしてコーヒーを落とす
まとめ
コーヒーの抽出方法いくつ知っていましたか?
透過法と浸漬法の2種類を知っておくと、コーヒー器具を買う時に違いを楽しむことができますよ。
その器具によって、コーヒーの味も違ってくるので、コーヒーの世界に沼ってしまいそうですね。
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