こんにちは、hiyokoです。
お口の悩みの中でも、結構気になっている人が多いのが「口臭」です。
口臭はとてもデリケートな悩みですよね。
中には自分では全く気付いてなく、家族からの指摘で気付く人もいます。
逆に家族以外の人からは指摘されることはほぼないからこそ、悩んでいる人も多いです。
今回は、そんな口臭について歯科衛生士の資格を持つhiyokoが解説していきます。
▼口臭対策に関してはコチラの記事でも紹介しています▼
口臭ケアは原因を知ってから始めよう!歯科衛生士が解説します!
口臭の種類
口臭は5つの種類に分けられます!
- ①生理的口臭
-
生理的口臭は、誰にでもある口臭です。
朝起きた時や、空腹時、緊張している時などにおこる口臭も生理的口臭です。
女性の場合は、生理や妊娠、更年期などのホルモンバランスの変化によって起こる口臭も含まれます。
生理的口臭は生活習慣を改善することで良くなるので、特に治療を行う必要はないです。
生理的口臭は自分で治せる唾液量が少なくなることで、お口の細菌が増殖して口臭の原因である硫黄化合物がたくさん作られてしまいます。
生理的口臭の強さは人によって違いますが、食事や水分補給などで唾液の分泌量が増えれば生理的口臭は弱まります。
生理的口臭は誰にでもあるので、食事や歯磨き水分補給などを意識していれば問題ありません。
まずは歯磨きや水分補給などの生活習慣の改善でオッケーです!
- ②病的口臭
-
病的口臭の90%以上は口の中に原因があると言われています。
むし歯や歯周病になってしまうと、強い口臭が発生します。
また、歯垢(プラーク)や入れ歯の清掃不良、舌苔も口臭の原因です。
口の中以外では、蓄膿症からくる口臭や、呼吸器系、消化器系の疾患、糖尿病や肝臓疾患なども病的口臭を引き起こします。
- ③飲食物・嗜好品による口臭
-
食品の中でもニンニクやニラ、ネギなどは強い臭いがあります。
また、アルコール臭やたばこ臭は他人を不快にさせるニオイでもあります。
これらのニオイは、時間の経過とともに無くなるので治療は必要ありません。
- ④ストレスからくる口臭
-
ストレスを感じることによって唾液の量が減少し、口臭が発生します。
- ⑤心理的口臭
-
実際は口臭はないのに、自分は口臭がすると思い込むことです。
歯科目線でみる口臭の原因
- 歯垢(プラーク)
歯垢(プラーク)とは細菌の塊です。
プラークは放っておくとむし歯や歯周病の原因になります。
また、プラークは時間が経つと歯石になるので毎日のブラッシングで除去しなければ口臭の原因に繋がります。
hiyoko普段は顕微鏡でしか見ることの出来ない細菌が、目に見えるまで増殖したものと考えると恐ろしいですよね。
- むし歯
むし歯になると、溶けて穴の開いた所にプラークや食べかすがたまり口臭の原因になります。
むし歯になるという事はそこは磨けていないという事。
時間が経てばたつほどむし歯はどんどん進行し、口臭も強くなっていきます。
神経まで到達し神経が壊死してしまうと、ものすごい臭いがします。- 歯周病
歯周病は痛みがないので気付かないうちに進行する怖い病気です。
歯磨きをしたときに常に歯ぐきから出血する人は歯周病の可能性があります。
歯周病が進行していくと、歯ぐきからの出血に膿が混じり口臭も強くなります。
▼参考記事▼
歯科衛生士が見た!歯周病で後悔する人はこんな人!当てはまる人は要注意! こんにちわ。hiyokoです。 今回は歯周病で後悔する人についてお話していきます。 歯周病と聞くとどんなイメージをお持ちですか? 自分には関係ないって思っている人!要…- 歯石
時間が経って歯垢(プラーク)が石灰化して固まったものが歯石です。
歯石の表面はザラザラしているので、更にプラークを付着し歯石になっていくという悪循環を生みだします。
歯石があると歯周病も進行していきますので、歯科医院での歯石除去がとても大切になります!
hiyoko歯石は歯科医院に行かないと除去することができないです。
定期的に歯医者さんで歯のクリーニングをしてもらいましょう!- 舌苔
舌苔とは舌の表面に付着した苔のような細菌の塊で、口臭の原因になります。
歯だけではなく、舌もきれいにすると口臭の予防になります。
舌は味を感じる大切な場所です。
ゴシゴシ強い力で磨くと、舌を傷つけてしまいますので優しく磨きましょう!- 入れ歯の清掃不良
入れ歯を付けている人で、入れ歯の清掃が十分できていないと入れ歯から臭いが発生します。
毎日綺麗に清掃して、消毒しておきましょう。
hiyokoCMの影響で勘違いが多いのが、入れ歯洗浄剤に浸けておくだけで清掃できると思っている人がとても多い事です。
洗浄液に浸けるだけでは十分に清掃は出来ません。
洗浄剤に浸ける前に、しっかり歯ブラシと流水で汚れを落としましょう!- 唾液の減少(口腔乾燥)
-
唾液には次にような働きがあります。
- 自浄作用
- 抗菌作用
- Ph緩衝作用
- 再石灰化作用
- 消化作用
- 粘膜保護作用
- 溶解・凝集作用
- 粘膜集副作用
口の中を健康的に維持するためには唾液の力が欠かせません!
特に自浄作用(食べかすやプラークを洗い流す)と抗菌作用(細菌の増殖を抑える)が口臭予防と関係が深いです。
唾液が減少してくると、プラークが溜まりやすくなったり歯周病が進行します。
また口の中が乾燥することで口臭が強くなります。
口臭対策
自分でできる口臭対策をご紹介します。
- 歯磨き
-
まずは基本的な歯磨きを丁寧に行いましょう。
口の中のトラブルの源であるプラークをしっかりと除去することが大切です。
▼参考記事▼
歯科衛生士が教える!磨き残しが多い部位とその磨き方!あなたの歯磨きは大丈夫? こんにちは。hiyokoです。 今回は、磨き残し多発部位とその磨き方についてお話します。 私は歯科衛生士として働いていた時、沢山の方のお口の清掃をしてきました。 矯正…歯科衛生士おススメ!クラプロックスのやみつきになる柔らかさの歯ブラシって? \ こんな悩みをお持ちの方は最後まで是非読んでください / 歯ブラシ売り場に行くと、ズラーっと歯ブラシが並んでいてどれを買ったらいいのか迷う 時間をかけて歯磨… - 歯間の清掃
-
歯ブラシだけでは口の中の60%しか磨けないと言われています。
歯と歯の間は歯ブラシでは磨けない所なので、歯間ブラシやデンタルフロスを使いましょう。
hiyoko寝る前の歯磨き時に行うと効果的です!
▼参考記事▼
フロスを使うべき理由知っていますか? こんにちは、hiyokoです。 「あなたは歯磨きの時に、フロスを使っていますか?」 これは、歯科衛生士が患者さんに対してよくする質問です。 私も歯科衛生士として働いて… - 舌磨き
-
舌を磨いて舌苔を除去することで、口臭を予防しましょう。
寝る前と朝に磨くと効果的です。
その際、専用の舌ブラシを使う方が舌が傷つきにくいのでおススメです。
正常な舌にも舌苔はあります!
完璧に除去しようとすると逆に舌を傷つけてしまうので注意! - 洗口液・マウスウォッシュ
-
お口の中で細菌が増えるのを予防するためにも、マウスウォッシュを併用することは口臭予防に効果的です。
hiyoko寝ている間は、唾液の量が減り細菌数が増加するので、寝る前と起床時に使用すると良いです。
- 唾液腺マッサージ
-
唾液腺を刺激すると、唾液がジワーっと分泌されます。
耳下腺・顎下腺・舌下腺の3つの唾液腺があるので、刺激してみましょう!
マスク生活で増える口臭の悩み
マスクの着用で口臭が気になる人が増えてます。
マスクを付けることで、呼吸がしにくくなり口呼吸になっている人は口の中が乾燥して口臭が発生します。
唾液の量が減った口腔内は細菌がどんどん繁殖し、口臭だけでなくむし歯や歯周病にも繋がってしまいます。
口が乾燥していると感じた時は、ガムを噛んだり先ほど紹介した唾液腺マッサージも効果的です。
まとめ
口臭で悩んでいるのであれば、それが生理的口臭なのか病的口臭なのか知ることが大切です。
生活習慣を改善しても口臭が消えない場合は、病的口臭の可能性があります。
病的口臭の90%以上はお口の中に原因があるので、まずは歯科医院を受診しましょう。
▼口臭ケアグッズはアルファネットがおススメです▼
▼アルファネットに関してはコチラ▼
にほんブログ村