こんにちは、hiyokoです。
今回は、歯ぎしり・食いしばりをしている人の特徴についてお伝えしていきます。
妻に歯ぎしりがうるさいって言われたんだ。
寝ている時の歯ぎしりや食いしばりは、自分の意志ではコントロールできないものですよね。
家族に言われて初めて気付く方がほとんどです。
歯科医院では、そんな歯ぎしりや食いしばりの治療もしています。
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歯ぎしりしている人の特徴6選
実は、歯科医師や・歯科衛生士は口の中を見ただけで歯ぎしりや食いしばりをしているのかがわかります。
なんなら、口の中を見なくてもお口全体のレントゲン写真だけでもわかります!
自分の歯や口の中をまじまじと見る事ってなかなかないと思いますが、
次にあげる特徴がないか一度観察してみて下さい。
犬歯(八重歯にあたる歯)が尖っていない
歯ぎしりをしていると、下顎を左右にギリギリと動かします。
その動きの繰り返しで、歯が少しずつすり減ってきます。
最初にすり減ってくる歯が犬歯(八重歯にあたる歯)です。
前から数えて3番目の歯が犬歯です。
犬歯は尖っているのが特徴なんですが、歯ぎしりをしている人は見事に平らになってます。
奥歯・下の前歯がすり減っている
犬歯がすり減ってくると、今度は今まで当たっていなかった奥歯がすり減ってきます。
正常な歯並びの人は、下顎を左右に大きく動かすと最初に犬歯に当たることで、奥歯は当たることなく隙間が出来ます。
しかし犬歯がすり減ると、上下奥歯の噛み合う面に隙間は出来ません。
そのまま歯ぎしりによって奥歯はすり鉢のような動きになり、奥歯がすり減ってきます。
奥歯の噛む面の凸凹が減ってる、もしくは全くない人もいます。
奥歯がすり減ると同時に、下の前歯もすり減り短くなってきます。
ひどい人は、エナメル質が削れてその下の象牙質が見えてますね。
下の前歯が短くなると、歯が見えた時に口元が老けたように見えます。
歯が欠けている
寝ている時の歯ぎしりや食いしばりって、無意識なので自分ではコントロールが出来ないですよね。
実は結構力がかかっているんです。
歯ぎしり・食いしばり時には、奥歯に自分の体重ほどの力がかかっていると言われています。
その無意識な力によって、歯が欠けてきます。
実はこの力の問題は、歯を失う原因の一つでもあるんです。
歯を失う原因は、むし歯・歯周病・力です!
骨隆起(こつりゅうき)がある
骨隆起は、歯茎や上顎にボコッとできるコブのようなものです。
骨隆起は、歯ぎしりや食いしばりで顎の骨に加わる力の刺激によって少しずつ形成されていきます。
骨隆起の存在に気付いて、癌ではないかと慌てて歯科を受診される方もおられます。
骨隆起自体は悪いものではないので、安心してください。
あまりにもひどい骨隆起で、入れ歯を作るのに影響する場合などは、外科手術をして骨隆起を削ることもあります。
舌や頬粘膜に歯型がある
歯ぎしりや食いしばりをしている人の特徴として、舌の側面や頬粘膜に歯型が付いています。
私も頬粘膜の歯型を指摘されて、自分が食いしばりをしている事に気付けました。
エラが張っている
歯ぎしりや食いしばりによって咬筋と呼ばれる口周りの筋肉が発達し、張ってきます。
その結果、エラ張り顔になります。
肩こり・頭痛がある
歯ぎしりや食いしばりによって、筋肉に負荷がかかり続けることで筋肉が常に緊張した状態になり、首や肩まで凝り固まってきます。
首や肩まで凝り固まると、頭部への血流が悪くなってしまい頭痛に繋がります。
歯ぎしりの種類
グラインディング(歯ぎしり)
最も良くみられる歯ぎしりです。
強い力で左右にギリギリ横に滑らせるので、歯のすり減りが大きく歯にダメージを与えます。
クレンチング(食いしばり)
上下の歯をグッと強い力で噛みこみます。
音がしないので自分でしている事に気付きにくいです。
タッピング
上下の歯をカチカチと噛み合わせて歯を小刻みにぶつけて音を出します。
歯ぎしり・食いしばりを放っておくとどうなるの?
歯ぎしりや食いしばりを放っておくと、歯を失う確率が上がります。
歯が削れることにより、知覚過敏の症状が出てきます。
また、奥歯には自分の体重ほどの力が加わると言われているので、歯が割れたり、亀裂が入ったりします。
歯が割れると、その歯は残すことが非常に難しくなります。
ほとんど抜歯適応ですね。
歯に力が加わることにより、歯を支えている骨が吸収し歯が揺れてきます。
また顎関節にまで影響し、顎関節症になる人もいます。
下顎の位置は、唇を閉じた状態で上下の歯が当たることなく2~3ミリの隙間があるのが正常です。
日中上下の歯が当たってる人は、歯ぎしりや食いしばりをしているかもしれません。
歯ぎしり改善の為にできる対策
就寝時の対策
- 枕は高いものを使用しない
- うつぶせ寝は横向きに寝ることを避ける
- 就寝前にリラックスする
【就寝前にリラックスする方法】
- 就寝2時間前までにはスマホやタブレットなどのブルーライトを浴びないようにする
- 湯船につかる
- アロマを焚く etc
日中の対策
- 上下の歯が触れている事がないように意識して過ごす(特に集中している時、力仕事など)
- 食事の際に強く噛むことは避ける
日中の対策は自分で気付くことができるかがポイントです!
歯ぎしり食いしばりは無意識に行っているので、気付くのはなかなか難しいですが、「そういえばあの時食いしばっていたな」と後から振り返る事で、次に同じ場面に合った時に歯ぎしり食いしばりに気付くことができたりしますよ!
私は患者さんの歯石を取ってる時に食いしばっている自分に気付いてから、日中のコントロールがある程度できるようになりました。
マウスピースは必要?
歯ぎしりや食いしばりの治療としては、マウスピースを作成して就寝時に付けて寝てもらいます。
歯ぎしりや食いしばりによる、歯や顎への影響を抑制するものになりますので
マウスピースは、歯や顎を守るためにメリットしかないです。
しかし、マウスピースは異物なので口の中に入れる事に慣れずに使えない人もいます。
マウスピースは型取りをして、次回にはお渡しできるものです。
保険適用されているので、5,000円程で作成できますよ。
歯ぎしりや食いしばりの原因は、まだ解明されていない部分も多いです。
その中でも最も有力な原因と言われているのが「ストレス」です。
今回お伝えした特徴に当てはまる人は、ストレスを溜めないように意識して過ごすことも予防策としては大切です。
リラックスできる時間を設けるようにしたり、趣味や体を動かすなどしながらストレスを解消していくことがおススメです。
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まとめ
今回は、歯ぎしりや食いしばりについてお伝えしました。
放っておくと歯を失うことに繋がると聞くと、本当に怖いですよね。
自分が歯ぎしりや食いしばりをしているのか気になる人は、家族に聞いてみたり、歯医者さんに行ったときに聞いてみても良いかもしれません。
マウスピースは歯や顎を守るためにとても有効です。
今回お伝えした特徴に当てはまる人は、歯科医院で相談した方がいいです。
歯は失ってからでは遅いですしね。
私もマウスピースは毎日付けて寝てます。
付けないと逆に不安で寝れないほどです。笑
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